デイサービスには、介護職以外にも機能訓練を行う専門職が配置されていることが多いです。
特に国家資格である理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などが活躍しています。
理学療法士と作業療法士はどちらも人間の動きに関する機能訓練を行いますが、異なる部分もあります。
例えば、理学療法士は起きる、立つ、歩くなどの基本的な運動機能についての訓練を行うことが多いです。
デイサービスでは基本動作が自立している利用者が多いですが、車椅子を利用している利用者が杖などを利用して短時間でも歩けるように訓練することもあります。
作業療法士は、基本的な動きを応用した動作の訓練を行うことが多いです。
例えば、折り紙を折る、箸で小さなものを掴むなどがあげられます。
また、精神分野での活躍も期待されているため、デイサービスでは認知症の利用者の機能訓練を担当することも多いようです。
言語聴覚士は、嚥下や発語の機能訓練を担当します。
加齢や脳血管障害、認知症などにより嚥下が困難な場合や失語症を患っている利用者もデイサービスを利用しており、そういった利用者の支援を行っています。
具体的には、口から栄養を取るための咀嚼の訓練や、言葉に障害がある利用者とコミュニケーションをとる訓練などを行います。
どのような機能訓練を行う場合も、その利用者の日常の様子や性格などを把握しておくことが大切です。
効果的な機能訓練を行うためには、利用者の普段の様子をよく知る介護職と機能訓練の専門職がコミュニケーションをとり、情報共有を行うことがポイントです。